独立して自分で稼いでいきたい。でも、具体的なアイデアはなく、神戸で起業することだけ決めている。
そんな方に向けて、神戸で起業を成功させるための方法を書きました。
断言できますが、ノリで起業や独立をしても十中八九うまくいきません。
なぜなら、経済産業省の「中小企業白書」のデータでは、創業3年後の生存率は37.6%しかないからです。
実に、10人中4人しか生き残れない世界です。
【個人事業所の●年後の生存率】
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
---|---|---|---|---|
62.3% | 47.3% | 37.6% | 30.5% | 25.6% |
【法人の●年後の生存率】
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
---|---|---|---|---|
79.6% | 69.7% | 62.8% | 57.1% | 52.7% |
故に、起業するならしっかりと戦略を練ってから起業しなければ失敗するだけです。
私は2015年1月に個人事業主として独立し、2016年に法人化、そして現在に至っています。そんな私が考える、神戸で起業し成功する方法を、この記事でまとめましたので、是非、ご参考にしてください。
あくまでも、スモールビジネスの前提でのお話しだと思ってください。
この記事の目次
失敗する起業パターン3つ
好きなこと、やりたいことで起業する
最初から好きなこと、やりたいことで成功するパターンは稀です。なぜなら、好きなことがお金になるかは別の話だからです。
例えば、「自分の店を持つのが夢だった」という理由で、飲食で独立して勝負する方もいますが、飲食は固定費が多くかかるため、最初の起業としてはハードルが高いです。
私の考えは、好きなこと、やりたいことは、まず成功してからやろうです。
ライバル店と真っ向勝負する
三宮周辺で店を出せば人が来てくれるだろうと安易に考えて勝負するのもおすすめしません。
なぜなら、三宮はライバルが多すぎるからです。資金のある大手企業も多いです。
例えば、同地域にライバル店がいれば、その地域で勝負するのではなく、ライバル店がいない地域で勝負したほうが当然、成功する確率も高くなります。
なので、特定地域にこだわりを持たないようにしましょう。
自己資金がとにかく少ない
当たり前ですが、極力、借金はせずに起業できる方法を模索しましょう。
借金するにしても、自己資金は多いに越したことはありません。できれば、1年売上がゼロでもやっていける状態で起業しましょう。
何百万円も借り入れした上で、毎月赤字となると、本当に苦しくなります。
「最初からうまくいく」ではなく「最初はうまくいかないもの」と考えて準備しましょう。
ビジネスで成功する秘訣は空いているポジションで1位になること
極論、戦わずして勝つということです。規模の大小は問わず、NO.1を取れる場所で勝負することが大事です。
なぜなら、2位や3位ではお客さんの印象に残らないからです。競合とのパイの奪い合いになるからです。
有名な例で言うと、アメリカのサウスウェスト航空ですね。サウスウエスト航空は、他の航空会社が撤退していく短距離路線に特化して、格安運賃かつ便数を増やす戦略でビジネスを展開して成功しました。
大手と真っ向勝負するのではなく、空いているポジションで1位を取れる戦略をとったわけです。
ライバルと勝負するより、空いているポジションで1位になる方が、圧倒的にビジネスの成功確率は高くなります。ナンバーワン戦略、ランチェスター戦略とも呼ばれていますね。
先日、元町商店街をぶらついていたら、「子供専門のメガネ屋」がありました。前からあったのかもしれませんが、これもナンバーワン戦略だと思います。
ただし、注意が必要なのは、全く認知されていないジャンルでは勝負しないことです。
なぜなら、お客さんにそのビジネスは何なのか?の認知活動からしなければならず、集客で必ず苦労するからです。
そうではなく、すでに社会で認知されている市場で空いているポジションを探すという視点が大切です。
ナンバーワン戦略の基本的な考え方
- どのジャンルでやるか?
- そのジャンルのどこでNO.1になれるか?
この2つを徹底的に考えましょう。
参入する大ジャンルを決める
未経験のジャンルでもいいですが、極力、自分が得意なジャンルや詳しいジャンルで考えましょう。
例)美容院など
大ジャンルの中で空いているポジションを探す
大ジャンルが決まれば、次に「地域」「商品」「属性」などを絞り込んでいき、空いているポジションを探していきます。
美容院を例にすると、例えば、あなたが住んでいる地域に美容院がなければ、普通の美容院だけで勝負していいかもしれませんが、ライバルがいるなら、他の駅などで探していきます。
ただ、美容院の数は多いので、ライバルがいないエリアを探すのは極めて難しいでしょう。
であれば、男性限定の美容院という切り口はどうでしょうか?
男性限定だけでは1位が難しいなら、薄毛男性専門の美容院という発想もいいかもしれません。ヘッドスパに特化するのもいいかもしれません。
流行りのサブスクモデルを取り入れて、月額●円でヘッドスパし放題というのも空いてるポジションかもしれません。
あくまでも、重要なのは空いているポジションを見つけるという視点です。もし、絞り込んだジャンルが得意でなければ、それの勉強をしたらいいだけの話です。
【補足】Webで集客の流れを作ったうえで本格起業する
個人的にオススメなのが、空いているポジションが見つかった後は、すぐ独立するのではなく、まずはWebで集客の流れを作ることです。
なぜなら、1位になれるポジションが見つかっても、最初は集客に苦労するからです。
でも、ホームページ上に仮の店舗情報などを先にUPして、OPEN前に集客できる状態が作れたとしたら、いかがでしょうか?
「ヘッドスパ 兵庫区」「ヘッドスパ 須磨区」などで検索をかけたときに、上位表示できた段階で独立するわけです。
ホームページもリアル店舗の集客とつながっていて、競合が少なくNO.1になれるポジションほど、検索順位を上げられる傾向が強いです。
逆を言えば、ホームページで人が集まらなければ、需要がなく店舗での集客も難しい可能性が高いです。リアルとウェブはつながっています。
ホームページはリアル店舗と違って、多くの資金を必要としません。人によっては無料でもできるでしょう。
そのため、店舗の有無を問わず、独立前にテストマーケティングの意味合いも込めて、ホームページに力を入れるのは、非常に有効な方法と言えます。
おわりに
「自分はできる」「自分なら大丈夫」
独立はこのような根拠のない自信からスタートするものです。ですが、その勢いのまま起業して成功する確率が低いのは言うまでもありません。
そのため、ここでお伝えしたナンバーワン戦略もご参考にして頂き、是非とも、戦わずして勝つにはどうしたらいいか?を事前に考えて頂きたいです。
絶対に、「かっこいいから」「箔がつくから」などと言う理由だけで、三宮などの激戦区で勝負するのだけは避けてください。
最後に、弊社はWeb集客を得意としておりますので、「独立前にWebで集客できる状態にして欲しい」というご要望にもお応えすることは可能なので、ご相談お待ちしております。